静留独白





もし明日世界が滅亡する言うても、もし明日世界中の人達がみんな死ぬ言うても、

うちには関係あらしません。




なつきがおらん世界なんてうちには意味無い。

なつきに触れられん世界なんてうちは居りとうない。




うちはただ、なつきが居ってくれたらそれでえぇ。









せやからな、なつき。



あんたに振り払われたこの手ぇをあんたが握り締めてくれへんのなら


うちはもうこの世界に居る意味、無いんよ。






あんたに触れて抱き締めて、笑顔も泣き顔も怒っとる顔も何もかも全て愛して愛して愛して。


うちが愛した10分の1、100分の1でえぇからあんたの愛を。


それだけがうちの望み。

それだけがうちの生きる理由。






もしあんたをうちのもんに出来ひんのなら…








ううん。そうやない。







なつき?うちは絶対あんたをうちのもんにしてみせますぇ?

堪忍して…。




うち…そうでもせんといつかあんたを壊してまうかも知れん。


あんたがうち以外の誰かのもんになるなんて、絶対耐えられへん。


出来る事なら傷つけたく無いんよ。








だからお願い…うちに触れて。


触れて抱き締めてあんたのその温もりでうちの心を浄化して。








それが出来ひん言いはるんやったら…





…お願い。



せめてあんたの手で。



…お願い。



あんたのその優しすぎて残酷な手で。


温か過ぎて恨めしい手で。





いつかうちがほんまにあんたを壊してしまう前に。


うちが何もかも失う前に。



お願い。






……うちの最期を。あんたのその手で。



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言い訳。
何か…悲しくて恋に狂ってしまった静留さんが書きたかったんです。
彼女の事を好きになったのもこういう一面を見たからですし。

ただ問題は京言葉に無知って事ですね(そこか