〜舞衣のひとこと日記〜


「なつき、コレなんかどう?」

「んー?」


○月×日。新しいアクセサリーが欲しかったので
一番暇そうななつきに付き合って貰い、見に行きました。


「ちょっとなつき〜。真剣に選んでくれてるぅ?」

「だって普段アクセサリーなんてしないしなぁ…」

「じゃあこれとこれどっちがいいかな?」

「んー…」


一方は暖色を基調とした可愛らしいピアス、
そしてもう一方は寒色を基調とした大人っぽいピアス。


「…そりゃお前」


前者を薦めようと思い、いやまてよ、となつきは考え直す。


(色的に言えばやはり舞衣は暖色っぽいのが似合うと思うが折角買うならいつもと違う方が…
 ていうかそっちのピアスは静留によく似合いそうだな。いや、あいつなら寧ろ明るい色でも似合うか。
 何にせよ顔がいいからな静留は。何でも難なく…)


「…つき」

いやしかし…

「なつき!」

「わっ!ん?え?」

「静留さんに選んであげたいなら一緒に来た時にお願い」

「えっ!?あ、いや」

「いや〜なつきも随分と乙女になったわね〜はは。静留さん愛されてるぅ」

「…ッ!何で…考えてる事が解った…」

「顔に出てるし」

「…あぁ…」

「それに」

「それに?」

「声に出してたけど」

「えぇぇ!?嘘っ!?」


なつきにこんな顔させる静留さんは本当に凄いなぁと思いました。まる。




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言い訳。
マトモ…やっとマトモ…


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